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かにちゃんのお茶日記

煎茶だけに特化したブログです リンク先の「おいしいお茶に淹れ方」もぜひご覧ください

#91 足柄茶 - 玉翠園

2024年12月25日賞味
メーカー:玉翠園
銘柄:足柄茶
価格:100g 1,100円

茶葉のコクがダイレクトに伝わる。
ぬるく淹れても渋みが先行するが,イヤミがなくバランスが良い。

野性味ある主張は火入れが強いからだろう。これがないと腰砕けになる。
甘いお菓子に合わせるためにはこのくらいの火入れが必要だ。
昔ながらの煎茶が好きな方には好まれるだろうが,にわかに始めたファンには勧めたくない。

浅蒸しにすることには理由がありそうだが,そこまで造詣が深く説明できない。
足柄に赴きがない限り,今後わざわざ選ぶことはない。



◎おいしいお茶の淹れ方をご紹介しています。
お茶のワルツは三拍子
◯秘訣は「ぬるく」「やや熱めに」「熱い!」の三拍子。
◯一杯目で茶葉を開かせないことが大切です。

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#90 京都やましろ宇治茶 - 玉翠園

2024年11月13日賞味
メーカー:玉翠園
銘柄:宇治茶
価格:80g 1,100円


これぞTHE宇治茶である。
気品のある甘味を感じたあと,すぐに上品な渋みが従う。
ボディが細めなので,甘いも渋いも嫌味がなく万人に受けるだろう。
バランスが良く,感覚の推移が優れている。

どこぞの名ばかりの宇治茶とぜひ比較してほしい。
こんなことを言わなければならないことに,憤りを感じる。

一杯目はきれいな緑色で,二杯目以降は黄色みかかった緑。ともに澄んでいる。
雑味もなく実に品のあるお茶だ。
これで千円?いや二千円の間違いではないだろうか。

店主の知識も充分で,積極的だが鼻につくことがない。
なぜここに来なかったのか,過去の自分を恥じる。
長い付き合いになりそうだ。


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#89 はるみどり - 玉翠園

2024年10月3日賞味
メーカー:玉翠園
銘柄:はるみどり
価格:80g 1,180円

はるみどり はるみどり茶葉 はるみどり水色
茶葉は針のように数センチにも及び,
一杯目からゆっくりと開きながら抽出されるうま味は濃厚。
甘味も充分に感じられ,往年の最高級やぶきたを彷彿させる。

特記すべきは二杯目の発色がじつに素晴らしいこと。
絶妙な渋みをにじませながら,清々しい色が目も楽しませてくれる。

九州地方のお茶は,濃厚ゆえに嫌味が残る場合があるが,
この茶葉はあと口も爽やかで,苦味はアクセント程度。

気味よく三杯淹れられたときは,じつに気分が良い。
お湯の温度にそれほど敏感ではなく,初心者にも淹れやすいのがうれしい。

店主いわく,市内でもっとも古い店だそう。
客のニーズに細かく応える姿勢から,品質に自信がある様子が伺えた。
また卸売価格で提供することにこだわりがあるとのことであった。

この品質をこの価格で出せるのだから,言葉に偽りは無い。
いつまでも口の中に含みつつ喉越しを楽しみたい逸品だ。
これでデパートへの足がしばらく遠のきそうだ。


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#88 伊勢茶 - 伊藤園

2024年9月17日賞味
メーカー:伊藤園
銘柄:伊勢茶
価格:100g 1,188円

温度を低く淹れても渋みが多め。高級感はない。

ただまっすぐでクセがなく,気が置けない客人に出すお茶としてふさわしい。
いつも茶棚においておきたい。

やや深蒸し。

茶葉は多めにして三杯目を求めず,二杯で決めたほうがスッキリ終えられる。

価格から想定できると思うが,多くの期待はしない方が良い。

足るを知る精神があれば充分に満足する茶葉だ。
消費者の満足感の基準を絶妙に追い込む伊藤園はさすがだ。

伊勢茶らしさはよく分からなかった。
腹蔵なく書き綴る,自由奔放な振る舞いにてご容赦を願いたい。
本ブログは,私と貴方と,そして茶葉との鼎談と捉えて欲しい。




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#87 ふんわり香る静岡茶 - 伊藤園

2024年8月14日賞味
メーカー:伊藤園
銘柄:ふんわり香る静岡茶
価格:80g 2,268円
ふんわり香る静岡茶 茶葉 水色
店頭の表示では「浅蒸し」となっていた。
しかしこれはまったく浅蒸しではなく,完全なる深蒸しである。
主観の問題とはいえ,このお店の表示はあてにならないということになる。

一杯目は特徴がなく平凡。
渋みの向こうに,わずかなうま味と甘味を探す。
二杯目は渋い。渋くて苦い。

銘柄は「ふんわり香る」と謳ってるが,そんなことは決してない。
まず香る部分を探しているうちに三杯飲み終わってしまった。
というより三杯淹れるのはきつい。深蒸し故に二杯目でボディが砕け始める。
三杯目などお茶風味の苦いお湯だ。
100g換算で三千円近い品物でこれでは困る。

実力のある茶葉であろうとは思うが,保存状態が悪かったか。
なにより誤解を招くような銘柄がいけない。

ほかにも注意点がある。
カフェインがとても多いのだ。
苦手な方は茶葉の量を控えた方が良いが,そうなるとなお,おいしく淹れることが難しいだろう。

飲む人を選ぶ茶葉である。また淹れ方に悩む茶葉である。
昔ながらの甘~いお菓子にあわせて,あきらめたほうが良い。



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