2025年9月21日賞味
メーカー:中村園
銘柄:特選やぶきた
価格:100g864円
テレビでも話題の店だ。
そろりと店へ入り,対応した店員に「深蒸しじゃないものを」と所望すると,
「下の段がそう」と無愛想にいう。
どうみても上下の陳列は,蒸し方で区別していないように見える。
この時点で釈然としない。
品物に手を伸ばす前に,すでに店員の手が出てきた。
早く選んで,早く帰れと手のひらに書いてあった。
「静岡産ですか」と聞くと 「そうです」と返ってきた。
もうこうなっては買い物をしたくない。
どうでもいい。
とりあえず一番高いものを選んで,千円札を差し出し,おつり銭を掴んで逃げ出した。
パッケージには宇治優秀原料とある。
世の中にはずいぶん都合の良い静岡があったもんだ。
テレビ番組で紹介された店など信頼してはならない。
信頼にふさわしい店は,そもそもテレビに出しゃばる必要がないからだ。
制作会社の二次請けに丸投げなのか?
午後のワイドショーを真に受ける人間が野暮ってもんだ。
さて,おおよそ千円未満の買い物だ。
商品の説明はおろか,産地の説明もないので近所の冷やかし老人には良いだろう。
どうも北海道の老舗はプライドばかり高くて粗野な面が目立つ。
商人というより田舎のしょうやか?といやだ。
店が古いから良い,ということには健全な消費活動では通用しない。
この店はもう一度行くことは決してない。
そう,お茶の品評だ。
特徴がなく不安定な要素がない,平凡な良品。
この平凡な良品というのがなかなか無いので,茶葉としてはすこぶる良い部類だ。
ただし店舗がその部類に入っていないのがまことに残念。
◎おいしいお茶の淹れ方をご紹介しています。
お茶のワルツは三拍子
◯秘訣は「ぬるく」「やや熱めに」「熱い!」の三拍子。
◯一杯目で茶葉を開かせないことが大切です。