2025年4月23日賞味
深蒸しが嫌いな私としては辛辣なコメントにならざるを得ない。
なぜ深蒸しであってはならないのか。
一杯目と二杯目の飲み口がまるで変わってしまうからだ。
異なる品種とでも言えるだろう。
あくまでもお茶は, 三杯が流れるように変化する様を楽しむものと考えている。
途中で旋律が大きく外れないことは大前提である。
この基本姿勢が崩れてしまっては,お茶のワルツは三拍子として成り立たないのである。
さて本題。
沼のような二杯目はすでに本品の味わいからほど遠い。
三杯目など一杯目の片鱗すら見当たらない。これではだめだ。
もし二杯目が本質であるということなら,一杯目はなんであるのか。
その答えが見出せない。
せめてもの救いは,バランスが絶妙であること。
極端に尖った感覚がない。
トロッとした舌触りが,すべてを包み整えている。
販売店のHPによると,
>近赤外法で全窒素を測定して出荷していますのでこだわりの茶葉
とのことだが,名誉のために触れておく。
二杯目と三杯目の流れが穏やかで調和がとれていることが, 消極的にラッキーだった。
◎おいしいお茶の淹れ方をご紹介しています。
お茶のワルツは三拍子
◯秘訣は「ぬるく」「やや熱めに」「熱い!」の三拍子。
◯一杯目で茶葉を開かせないことが大切です。